3軸のやり方
工場Oです。
XYZ方向、 3軸の振動を計測するには、センサを3軸にする必要があります。
ここでは代表的な方法を、2つ紹介します。
【方法1】キューブ型の3軸加速度センサを使用する。
【方法2】産業用の1軸加速度センサを3つ使用し、3軸化する。
それぞれのイメージを、下に貼ります。
どちらを選択するかは、それぞれの利点をどう活かすかによります。
【方法1】の利点=>小型
寸法はおおよそ、□10mm~□20mm程度です。
センサを、測定対象物の内部に組み込む等、配置スペースに制約がある場合、小型であることが利点になります。
【方法2】の利点=>堅牢、環境ノイズ的に有利
寸法は大きくなりますが、産業用途を想定したセンサのため、堅牢。
かつ、センサケーブルとの組合せにより、耐環境性が向上する構成もあります。
また、センサにもよりますが、センサ外装筐体が、内部基準GNDと分離された構造になっています。
その構造は、センサが環境から受けるノイズ影響を、小さくする方向に働きます。
個人的に愛着があるのは、【方法2】ですかね。
「3軸やってます」というのが、外観でわかってしまう。若干イカつい見た目。
無骨な正直者が、ここにおるなぁ、って感じで好感が持てます。
3方向に組み合わせるため、寸法は大きくなります。それをデメリットとするかの点。
測定対象物の多くが、発電機、電動機など、大きい構造物のため、センサなんぞは小さな存在。
さほどデメリットにならない現場も多々あるのでは、と考えております。
次に、環境ノイズ的に有利な点について。
これを別な視点で言い替えると、測定レンジの幅を広げやすいことに繋がり、計測可能となる対象物が広がると考えております。
【方法1】は、やはりサイズ感。
多軸の3軸を出力するのとは相反して、寸法は小さくなる。コンパクトにまとまる。
スマートさが良いです。
キューブ型ゆえに、左右対称、シンメトリー。
四角いものが好きでたまらない、いわゆる「角フェチ」さんにも、お勧めです。
あと、3軸の信号が1本のケーブル内に収まるため、ケーブルの取り回しが良い、というのも好まれるかもしれません。
以上、3軸のやり方を紹介いたしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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