加速度センサの仕様について
こんにちは。本社のYです。
今回はよくある質問の中で「センサを選定する際の仕様項目について知りたい」とのお問合せがあります。
代表的な仕様項目について説明します。
【加速度センサの代表的な仕様項目】
「センサ感度」
⇒センサに与えられた振動に対する信号の出力量です。センサには個体ごとに個別感度を持っています。
この感度の数値が高いほど高感度となり微小振動も精度良く計測できますが、最大加速度の上限値が低くなる傾向があります。
「共振周波数」
⇒センサの持つ自動振動が起きる周波数です。
計測される周波数とセンサの共振周波が近接すると共振が発生し正確な計測ができません。
共振点に重なると振動値が大きく増幅します。
またセンサにマグネットなどのアクセサリを使用するとアクセサリ自体の共振についても考慮する必要があります。
「周波数範囲」
⇒センサの計測可能な周波数範囲です。計測したい対象の周波数がセンサの周波数範囲に収まっている必要があります。
ただし後段で接続するチャージアンプやコンバータ等の持つ周波数範囲により範囲が制限される場合もありますので確認が必要です。
「最大加速度」
⇒センサの計測可能な最大値です。最大値を超えた場合は直線性から外れ正しい計測値とはなりません。
「対衝撃加速度」
⇒センサの物理的衝撃量です。この加速度を超える衝撃量が加わるとセンサが破損する可能性があります。
また圧電型の加速度センサは一度壊れると構造上修理は不可です。
「質量」
⇒センサの質量です。センサと計測対象の質量比によっては振動が減衰することがあります。
減衰を5%以内に抑えるためには、センサの質量は計測対象の質量と比べ1/19以下としてください。
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