「電荷出力型センサ、アンプ内蔵型センサの違い


こんにちは。本社のYです。
今回はよくある質問の中で「加速度センサの電荷出力型とアンプ内蔵型の違いは?」とのお問合せがあります。同じ加速度センサですが簡単に説明すると下記になりますので参照ください。

1.電荷出力型センサ
加速度が加わった際に圧電素子から発生する電荷(pC:ピコクーロン)を出力します。
この電荷信号は微少・微弱であり、計測をし易くするために電圧信号に変換させる必要があります。そのためセンサを振動計、主にチャージアンプやコンバータ等に接続し電圧出力に変えます。また電荷を通すためにセンサケーブルは専用のローノイズケーブルを使用します。
電荷出力型センサのメリットとしてはセンサ内にアンプ(変換回路)を積んでいないため、軽量化、小型化が可能であり、高温や低温の環境下、高衝撃でも選択できるラインナップがあります。
デメリットとしては電荷出力につきノイズ等の影響からケーブル長の制限があります。また防水防塵を必要とする場合はあまり向いていません。
どちらかと言えば計測や試験、検証向けと言えます。

2.アンプ内蔵型センサ
加速度が加わった際に圧電素子から発生する電荷(pC:ピコクーロン)をセンサ内のアンプ(変換回路)にて電圧(mV)に変換して出力します。
なおアンプ内蔵型センサには電源を供給する必要があります。安定した計測を行うためには定電流にての電源供給が求められます。そのため定電流回路を持ち信号を任意の値に増幅させるチャージアンプやコンバータ、アナライザー等などを接続するのが一般的です。
アンプ内蔵型センサのメリットとしてはセンサから電圧出力をするため電荷出力型と比較し信号ケーブルを長くとっても感度の低下やノイズの増加を少なくします。また仕様に応じたケーブルを組合わせることで、最大IP等級68まで保護することも可能です。
デメリットとしては軽量化、小型化、温度範囲、高衝撃などが電荷出力型に比べるとやや選択肢が狭まります。ただし現在は上記に対応した製品も開発されており一概に選択肢が無いとは言えません。
こちらは主に運転中各種装置の振動監視向け(常時計測、オンライン監視)に推奨されます。

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