振動計測で「予知保全」
代表的な「保全」3種
突然の設備故障で困った、などということはありませんか。設備には保守・保全が不可欠です。
一般的な保全3種の特徴は以下の通りです。
<定期保全> | 設定された一定の間隔で定期的に保守を行います。
「メリット」:安全確実であり、実施時期の計画が可能。 「デメリット」:費用は増大傾向。 部品によっては、まだ使える物も強制交換。 もったいないですね。 ※注意! 設定間隔が実物と合わない場合、深刻なダメージを負うこともありますので、 保守間隔の設定が大変重要です。 |
<事後保全> | 壊れたらその部品の修理・交換・保守を行います。
「メリット」:費用は最小限。壊れたモノだけ交換します。 「デメリット」:交換対象部品によっては、設備の停止期間が長期化する恐れあり。 突然の故障で設備停止 → 製品 納期遅延(保障問題)など、 重大トラブルに発展する可能性があります。 いつ壊れるかわかりませんので、当然予定は立てられません。 |
<予知保全> | 予兆保全、予防保全などとも言われます。
振動を計測することで故障の傾向をつかむことができます。 機械の振動は必ず増大する方向ですので、 初期振動、その後定期的な計測、データ比較をすることで、 設備の健全性変化が数値として評価可能となります。 ・振動値が前回と同様であれば健全性が「維持」されていると言えます。 ・振動値が増加していれば健全性が「悪化」していると言えます。
「メリット」:費用は少なめです。 壊れそうなモノに注目できます。本格故障の前に対処が可能。 「デメリット」:初期投資は必要です。 ※導入時は、初期振動の何倍で保守を行うか、という検討が必要です。 一般には、3~5倍と言われます。 |
予知保全での傾向管理例
よく使われる実用的な方法です。
右図は、あるブロアの振動(速度)を定期的に測った結果です。反モータ側(赤線)の振動値が常用値の2倍になり、保守を実施。その後、振動値が下がった様子が観察できます。
このように、初期値の2倍~3倍(5倍)など、保守を行う値を定め、定期的にデータ計測・比較を行うことで、対象設備が深刻な損傷を発生する前に対処を行います。
計測するには
実際に設備の振動計測を行い、”予知保全”を行うために、<計測型><常時監視型>の2通りをお選び頂けます。
<計測型> | 1台あれば多数の設備を管理可能。
定期的な計測と記録が必要ですが、 振動による設備監視の導入時にはこれがお勧めです。 当社のロングセラーモデル「ミニバイブロMODEL-1022A」はいかがでしょうか。 |
<常時監視型> | 大切な設備には、常時監視型をご検討下さい。
出力信号はDC 4-20mAが一般的です。 PLCなどで監視を行い、しきい値を超えたら警報発信や設備停止などが可能。 「バイブロコンバータMODEL-2502シリーズ」がお勧めです。 2502では仕様が合わない、測定現場の環境が厳しい、 防爆対応が必要、このような時は上位機種の「MODEL-2503」、 また、デジタル表示付きの「MODEL-1592」をご検討下さい。
この他最近では、半導体設備などを対象として、 いつもと違う兆候ですぐに対処、このような目的の場合は、 「MODEL-9401」 + 高機能PLC での監視をお勧め致します。 |
昭和測器株式会社の振動計で、ぜひ「予知保全」をご検討下さい。
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